源流をたどる、清流と森のカヌー体験

川の始まりを静かに漕ぎ出すと、水面に森と空が映り込み、時がゆっくりと流れていく。源流の澄んだ水とともに、自分の心まで清められていくよう。

北海道のカヌーイストたちが聖地と呼ぶ釧路川。その旅は、この屈斜路湖から始まります。

外輪山に抱かれ、原始の森が湖畔を覆い尽くすカルデラの湖上は、まさに大自然のステージ。湖を漕ぎ進めると、雄阿寒岳や雌阿寒岳が遠くに見え、まりもや魚たちが息づく水の世界が足もとに広がります。

やがて湖から流れ出す釧路川の源流へ。澄みきった水面に空と木々が映り込み、川底の石や魚の影までがはっきり見える清流。ここでは、大地の鼓動のようなカルデラパワーを静寂の中に感じることができます。

季節ごとに木漏れ日が水面を照らし、秋には紅葉が彩りを添え、冬にはダイヤモンドダストが舞い降りる、動と静が交差するカルデラの時間を、カヌーはそっと運んでくれます。

阿寒湖から始まり、阿寒湖カルデラ、屈斜路湖、摩周湖カルデラ、そして十を超える湖と山々をめぐるこのツアーは、人と自然が寄り添いながら生きてきた北海道の物語をひとつに結びます。
カヌーの上で過ごす時間は、まさに大自然が織りなすオリジナルのリトリート空間なのです。