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Story 04

北見焼肉が
ガストロノミーというわけ。

北見焼肉は、ただ「安くておいしい名物料理」ではない。
この街の歴史、風土、そして人々の暮らしの中から生まれ、
育てられてきた、北見ならではの食文化そのものだ。

屯田兵の入植、ハッカやたまねぎ、ホタテの生産。

労働と寒さが生んだ、
街の食 。

北見焼肉は、ただ「安くておいしい名物料理」ではない。
この街の歴史、風土、そして人々の暮らしの中から生まれ、
育てられてきた、北見ならではの食文化そのものだ。
屯田兵の入植、ハッカやたまねぎ、ホタテの生産。
北海道の発展とともに歩んできた北見の街は、
厳しい冬と労働の現場に支えられてきた。
戦前、北見駅裏には屋台が立ち並び、
労働者や国鉄職員たちが一日の疲れを癒すため、
内臓肉を七輪で焼き、肩を並べて分かち合っていた。 それが、北見焼肉の原点といわれている。

焼肉が文化になった理由。

どう食べるかを育てた街。
牛サガリや豚ホルモンをはじめ、家畜を余すことなくいただくスタイル。
下味をつけず、七輪で焼き、肉本来の味を生ダレで受け止める。
果実やたまねぎを使った生ダレは店ごとに異なり、
それぞれが一つの文化として受け継がれてきた。
気づけば北見は、人口あたりの焼肉店数・北海道。
焼肉消費額も全国トップクラスを誇る街となった。
冬の風土と焼肉という食が結びついたとき、
北見では焼肉が日常から文化へと進化していった。
その象徴が、厳寒のなかで開催される「北見厳寒の焼肉まつり」だ。
凍てつく空気の中、屋外で七輪を囲み、煙を上げながら肉を焼く。
寒さをものともせず集まる人々の姿は、
この街に焼肉がどれほど深く根づいているかを雄弁に物語っている。
北見焼肉は、「何を食べるか」だけでなく、
「どう食べるか」まで含めてのガストロノミーなのだ。

阿寒湖から続く、
食の物語。

焼肉で出会う、ひがし北海道の生き方。
阿寒湖で自然と向き合ったあと、北見でこの焼肉を味わう。
それは、ひがし北海道という土地が育んできた生き方を、
食を通して体感する時間でもある。
厳しい自然とともに生き、働き、食べ、語り合ってきた人々の営み。
北見で焼肉を食べることは、単なる食事ではなく、
この街の物語に触れることにほかならない。
阿寒湖からはじまる旅のなかで出会う北見焼肉。
それは、自然と人、土地と文化をつなぐ、
もうひとつのひがし北海道ガストロノミーなのである。

北見焼肉は哲学である。

ヤキニキストと行く、
火と肉の魂の旅。

ただ美味いだけでは、語り尽くせない。
北見焼肉とは、土地に根を張り、人の暮らしに溶け込み、
そこに生きる人々の価値観や時間と重なり合って育まれてきた、
ひとつの文化である。
その奥行きを語るのは、自らを「ヤキニキスト」と名乗り、
日々、肉と火に向き合い続ける西野寛明さん。
炭火の炎を見つめながら、彼は北見という土地の記憶と、
そこに息づく人々の営みを静かに語ってくれた。

北見焼肉は、
日常であり、人生そのもの。

「焼肉の価値は、単純に食べて、美味しいだけではないんです。」
そう語る西野さん。

戦略コンサルタントとして都市で活躍する一方、 北見焼肉の魅力を地域資源として発信し続けている。
彼が焼肉に求めるのは、味の評価ではない。
そこにあるのは対話だという。

「肉と対話するんです。同じ切り身も場も、二つとない。一期一会なものなんです。」

火の入り方、脂の落ち方、炭の温度。
そして、その日その場にいる人たちの空気。
焼肉は、すべてが一度きりの 瞬間の積み重ねだ。

北見焼肉のスタイル
生ダレと、肉の素直さ。

北見焼肉の基本は、味付けされていない牛サガリや豚ホルモンを、
非加熱でありながら熟成された生ダレにつけて味わうことにある。
昭和30年代から受け継がれてきたそのタレは、
玉ねぎや果物、香味野菜をふんだんに使い、非加熱で仕上げられながらも、
一定期間熟成させることで、味をひとつにまとめていく。
火の力と、タレの深み。
素材の素直さを引き出すための、長年の知恵がそこにある。

「北見では、焼肉は日常でした。
週に何度も食べるし、夏は外で、冬は七厘の前で……
そんな環境が、僕の焼肉観を育ててくれたんです。」

焼肉は特別な日のご馳走ではない。
暮らしの中に、当たり前にある文化なのだ。

焼肉を、文化として伝える

「この土地の焼肉文化を、外へ伝えたい。」

強い使命感を胸に、西野さんは北見へ戻った。
単純なグルメ情報としてではなく、
北見焼肉が象徴する生活文化として。

「焼肉は、命を食する瞬間です。そこに敬意と感謝をもって向き合うことで、確たる文化として根づいていくんだと思うんです。」

炭火の前で交わされる言葉には、北見の人々が積み重ねてきた時間と誇りが宿っている。

ひがし北海道へ
旅するあなたへ。

阿寒湖で、湖と森の静けさに身を委ねたあと。
少し足を伸ばし、北見へ向かう。
そこで出会うのは、ただの焼肉ではない。
火と向き合い、肉と向き合い、
人と向き合う時間。
ヤキニキストと歩く北見焼肉は、
旅の余韻を、味覚と記憶へと深く刻み込む。
それはきっと、
帰路についても静かに燃え続ける体験になるだろう。

ミートクーポンでまずは入門編

北見焼肉ミートクーポン

北見焼肉ミートクーポンは、北見に根づく焼肉文化を気軽に、そして深く味わうための仕組みです。
市内の参加焼肉店で利用できるこのクーポンは、牛サガリやホルモンをはじめ、各店自慢の肉や一品と引き換えることができ、初めて北見焼肉に触れる方にも、安心して楽しんでいただけます。

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